撚糸とは

【読み:よりいと】

糸に撚りをかけること、また単糸を数本合わせて撚った糸の総称です。撚るとはねじりあわせることで、糸を撚ることにより、丈夫な1本の糸ができたり、また糸で作られる生地の風合いや肌触り、丈夫さなどの違う効果をだすことができます。 糸の撚り方で分類すると右撚りと左撚りがあります。撚る回数による分類では、甘撚糸(1m間に約300回)・並撚糸(約1000回)・強撚糸(約3000回)があります。
撚り姿による分類では、片撚りといって、糸を何本か引き揃え、一度だけ撚りをかけた撚糸で光沢が強いが摩擦に弱いもの、双撚りといって、先に何本か引き揃え、左に撚り、その撚れた糸をまた引き揃え、合糸された糸をまた右に撚りをかけた撚糸で片撚りと駒撚りの中間のもの、駒撚りといって、双撚りと撚り方は同じでも、撚りの回数が多い撚糸で摩擦には強いが光沢が少ないもの、タスキ撚りといって、芯にある糸を包むように右撚りと左撚りをかけてある撚糸の基本4種類があります。
撚る回数を変えたり、太さの異なる2本の糸を撚りあわせたり、工夫を重ねることで様々な効果をだすことができます。

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