【読み:おーがんじー】
もともとは綿織物で、目の粗いごわごわした手触りの平織の薄地織物ですが、今ではフィラメント織物が主流となっています。日本では絹糸使いのオーガンジーは戦後からつくられました。特徴は、織り上げた後に酸処理を行って麻のような、ごわごわした感じにすることです。
綿のオーガンジーはたて糸60~100番単糸、よこ糸はやや細目の80~150番単糸と、細い高級糸を使い、密度はたてよりもよこの方を多少粗く、平織にしたものです。なかには、このごわごわした感じを糊付けによってもたせたものもあります。これは当然洗濯によって糊がおちて硬さがなくなります。
絹糸のオーガンジーは、たてよこに14デニールくらいの生糸を使い、下撚り700回/m、上撚り600回/mくらいの諸撚り糸とし、精練をせずにそのまま染める生染めをし、密度を粗く織ります。精練をしないため、ごわごわした硬い織物になります。最近はポリエステルのものが多くなりましたが、合繊糸を使う時は、樹脂を付けて硬くします。婦人用ドレスや装飾品などに使われます。