【読み:ふのり】
ふのりは、海産の紅藻類のフノリ科フノリ属の海藻で、マフロノリ、フクロノリなどの総称です。表面は粘滑光沢があって、潮間の岩石に付着して繁殖成長します。 糊としてのふのりは、フクロノリを板状に干し固めたもので、それを煮て糊に用います。 ふのりはお味噌汁の具などの食材としての他、古くには「天然糊」として漆喰の材料や織物の糊付けに利用されてきました。 ふのりの接着力はそれほど強力ではありません。そのため接着剤としてではなく、織物の仕上げ糊としての用途の方が多いようです。そのため「布糊」という字が使われます。相撲力士が廻しにつける「下がり」を糊付けするのにも用いられているそうです。