石目織とは

【読み:いしめおり】

ななこ織の一種で、たて・よこ糸とも2本ずつ引き揃えて平織に織った織物です。ななこ織はたて・よこ2本ずつのほかにも、3本ずつ、4本ずつのものもありますが、そのうち2本ずつのものを一般には石目織といっています。さらに石目織は主として糸染織物で、本来は縞を表わしたものです。石目という名は四角の石を積み上げたような織目に見えるところからきています。たて・よこ糸を2本ずつ引き揃える基本的なもののほかに変化組織もあります。これも2本引き揃えの組織が基本になっており、また外観も四角な石による石垣のように見え、いずれも石目織といわれています。織物の風合いはざっくりとして柔らかく吸水性が大きいという特徴があります。石目織というのは織物名というよりも組織名とみられています。

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