無撚糸とは

【読み:むねんし】

撚りのかかっていない糸のことですが、特に、紡績糸における撚りのかかってない糸をいいます。短繊維を撚ってつくる紡績糸は、糸の状態で無撚糸をつくることができないので、撚りのある単糸と水溶性ビニロンフィラメントを合糸し、単糸の撚りと反対の方向にその撚り数だけ撚りをかけて双糸にします。その糸で織った後、水溶性ビニロンを熱湯で溶かしてできあがった織物が、結果、撚りのない糸、すなわち、無撚糸の織物になります。特徴としては、やわらかく、ふっくらとして、肌触りがいいです。

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