オットマンとは

【読み:おっとまん】

一般的にウール織物として知られており、婦人服地でコートやスーツなどに使われています。本来、たて糸よこ糸とも絹糸を使った絹織物ですが、よこ糸に梳毛糸を使った交織織物から、現在ではたて糸よこ糸とも梳毛糸を使ったものが多くなり、ウール織物として名が通っています。
一般的な糸使いはたて糸に2/68、よこ糸に1/45ぐらいです。オットマンの特徴は、よこ方向に畝を表していることで、等間隔ごとに太い糸を織り込んだように見えるところです。この畝を表すには、畝織の変化組織によるものと、平組織で一杼口に2~3本のよこ糸を打ち込む方法があります。前者の変化組織による方法では、裏から見ると平織のように見えます。
このように、よこ方向に畝を表したもののなかには、ポプリン、ベンガリン、ファイユ、タッサー、グログラン、などがあり、区別のつきにくいものがあります。オットマンはその中で中くらいの厚みの織物です。

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