糸の太さの単位とは

【読み:いとのふとさのたんい】

糸の太さの単位は、綿糸用、羊毛糸用、麻糸用の番手、絹糸用のデニールがあります。
これとは別に、繊維によって単位を使い分ける煩わしさを避けるため、統一番手としてテックス番手があります。綿糸用、羊毛糸用、麻糸用番手とは、純綿、純羊毛糸、純麻糸用ということではなく、ポリエステルなどを綿、羊毛、麻と混紡した糸も、綿、羊毛、麻番手を使います。
番手とデニールは糸の長さと重さから割り出した数字です。紡績糸用の各番手は一定の重さに対する長さからの番手の数字が決められています。これを重さが一定であることから恒重式といいます。
デニールは逆に一定の長さに対する重さから数字が決められ、これを恒長式といいます。番手は数字が大きくなるほど細い糸を表わし、デニールは数字が大きくなるほど太い糸を表します。番手は一定の重さと長さの比から太さを表わすので、繊維の比重が変わると同じ番手でも糸の直径は異なります。
すなわち、綿糸の40sとポリエステル65%綿35%の40sでは後者の方が太くなります。したがって、綿糸の40sと同じ太さのポリエステル65%綿35%の糸を求めると45sということになります。なお平成11年にデニールに代わるデシテックスという単位が制定されました。デニールと同じく恒長式です。当分デニールとの併用期間があり、順次この単位に移行されます。

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