【読み:やせている】
Q.手が長く痩せているため、裄を合わせると身幅が広くて着心地が悪いのですが。
A.裄丈寸法は肩幅と袖幅をプラスしたものです。手が長くて痩せている人は、袖幅をいっぱいに取るだけでなく、肩幅は広く、後ろ幅は狭く取った方がよいということになります。しかしそうしますと肩幅と後ろ幅の寸法の差が大きくなりますので、一般的な方法では肩から身八つ口にかけての斜めの角度がきつくなり、縫い代がつれてしまってきれいに仕上がりません。そこで、身八つ口より下にポイントを取り、緩やかに斜めの線を付けるようにしますと、肩幅が広くても、身幅を狭くすることができます。差が2cm以上ある場合はこの方法がよいでしょう。自分の衿下寸法に10cmを加えた寸法で印を付け、そこと肩幅の印を結んで、袖付け寸法、身八つ口寸法を付けます。こうしますと斜めの線が緩やかになり、きれいに仕上がります。一般的な仕立て方より抱き幅がやや広くなりますが、着つけのしかたで気にならない程度だと思われます。