【読み:こうぴるかこう】
毛玉のことをピルといいます。合成繊維はピルができやすい繊維です。これは綿やウールなどの天然繊維よりも合成繊維が強いため、布地表面の毛羽が着用時の摩擦によってからみ合うことで起こります。この毛玉を起こりにくくする加工を抗ピル加工といい、いろいろな方法があります。布の表面を科学的処理によって毛羽の強力を弱くする方法、あらかじめ長めの毛羽を切ってからガス焼処理をして布の表面の毛羽をできるだけ少なくする方法、アクリル酸エステル系の樹脂を付けて繊維間の摩擦系数をあげ、毛羽立ちを少なくするなどの方法があります。