【読み:こーまし】
綿糸の紡績工程では、夾雑物や短繊維を取り除いて繊維を平行に揃える作業を、カードという機械で行います。しかし高級な細番手の糸は、カードの工程の次にコーマという工程を通して精製することで、更に短い繊維の除去と繊維の平行度を良くします。原則として40s以上の細番手はコーマを通し、それ以下の太い糸はカードだけとなっていますが、品質向上のために30sでもコーマを通したり、40sでもカードだけとコーマを通すものの両方があったりします。同じ番手でもコーマを通すことによって、太さにむらのない強力の強い糸となります。40sと30sの場合、カードだけの糸をカード糸やカード40sといい、コーマを通した糸をコーマ糸やコーマ40sといいます。