【読み:きゃりやーせんしょく】
特にポリエステルなど、合成繊維を対象とした染色法で、繊維を膨潤させて染色性を増進させるキャリヤーという薬剤を染浴に加えて染色する方法です。ポリエステルは通常130度の高圧、高温で染色されますが、この方法では100度で染色することができます。耐熱性の低い、毛、絹、アセテートなどの繊維との混紡、交織の場合は、100度程度までの温度でなければならないため、キャリヤー染色が必要となります。染色後、残存キャリヤーと表面に染着した染料を除去する処理をします。侵染、捺染ともに利用されています。