【読み:つまもよう】
和服の模様配置の一種です。おもに褄に置かれた模様をいいます。宝暦(1751〜1763)のころにすでに考案されていましたが、流行するのは、明和・安永(1764〜1780)のころからで、「江戸褄」がまずでできて、その後「島原褄」が流行しました。「江戸褄」は、江戸城の御殿女中からひろめられたといわれる本来の褄模様で、「島原褄」は、京都島原の遊女の間から広まったもので、衿にまで大きく模様が置かれています。今日では、「江戸褄」が主流で、模様の位置も「江戸褄掛り」といい、後ろ裾にまで及び、従来の「江戸褄」と区別して「大江戸褄」といいます。