【読み:しょうちくばいつるかめもん】
吉祥文を数種組み合わせてめでたさを高める手法は、礼盛装によく見られますが、松竹梅鶴亀文も最上級の吉祥を表現する意図があります。
鶴と亀の組合せ、松竹梅の組合せを合わせて表しています。松竹梅鶴亀文の原型に「蓬莱文」があります。
中国の伝説に三神山があり、そのうち蓬莱山は不老不死の仙人が棲む理想郷といわれています。これを日本的に解釈したものが蓬莱文様です。松竹梅が繋がり、鶴亀が遊ぶ郷と考えました。
文様としては波に浮かぶ島として表現され、松竹梅の生える嶮崖を亀が背負い、鶴が舞う意匠もあります。婚礼祝いの飾り物の嶋台に今もその文様の名残が遺っています。