亀文とは

【読み:かめもん】

亀は長寿の象徴で、鶴は千年、亀は万年という言い伝えとともにおめでたい文様として用いられています。
また古来中国では東西南北を青龍、白虎、朱雀、玄武の四神が守るとし、日本にも伝えられましたが、玄武というのは亀に蛇が巻きついた形で、神秘的な動物とされました。
また亀は天を支え、物を背負うとされ、仙人が住むという蓬莱山を文様にした蓬莱山文様にも、亀が蓬莱山を背に波に乗る図もあります。亀の多くは鶴亀文として吉祥文とされますが、亀単独の場合でも吉祥性をもち、祝いの文様として、ことに長寿繁栄を願う印として用いられました。
染、刺繍以外にも絵絣の図柄として、嫁入り道具の覆いに、ふとん等にも配され一般に愛されてきました。

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