【読み:がんりょうなせん】
顔料捺染とは、顔料を繊維の表面に付着させてデザインを表現する方法です。顔料は水やアルコールに溶けないため直接繊維に吸着はしませんが、合成樹脂を接着剤として用いることで布の表面に固着させ着色することができます。そのため顔料樹脂染料、またはピグメントレジンカラーなどといわれています。しかしこれには便利な点もあれば欠点もあります。下地の色をかくす場合には便利ですが、布の風合いが硬くなり、摩擦に弱くドライクリーニングにも弱いなどの欠点もあります。現在は染料捺染が普及したため昔ほど使われなくなり、顔料捺染はTシャツなどの製品捺染や、低価格品に使われることが多くなっています。