【読み:うんげん】
ぼかしの手法の一つです。同色系統の濃淡を断層的に表し、さらにそれと対比的な他の色調の濃淡と組み合わせることにより、立体感や装飾的効果をもたせる色彩法です。中国では唐代に完成し、日本に伝わりました。奈良時代から平安時代にかけての仏像や仏画の彩色装飾、建築・工芸の彩色文様や染色に応用されています。
二つの色を濃から淡に、淡から濃にぼかして、霞のような美しい色の調和を作り出します。留袖や訪問着、色無地、長襦袢などに幅広く使われている技法です。
正倉院宝物にうんげん配色の錦織物があり、それを、うんげん文様とよぶこともあります。