アルカリ減量加工とは

【読み:あるかりげんりょうかこう】

この加工は、絹織物が精練によって繊維の外側を構成しているセリシンを溶かし、繊維間に空隙をつくり、それによって絹独特のよい風合いを出すという原理を合繊フィラメントの織物に利用したものです。たとえば、ポリエステル繊維を苛性ソーダで処理すると、繊維の表面が加水分解して5~20%溶解しますが、この性質を利用してポリエステルの織物を苛性ソーダで90℃前後で数分間処理して繊維の表面を溶解させると、しなやかな絹のような風合いが得られます。その他の合繊も同じような方法でシルキー加工ができますが、現在ではほとんどポリエステルの織物でこれが行われています。また、近年ではフィラメントだけではなく、ポリエステル・ステープルの織物でも行われるようになっています。

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