【読み:ぜにもん】
銭紋は通貨をあしらった家紋です。和銅元年に造られた日本初の銅貨は人気がなく、その後輸入された中国貨幣が紋章化してできたものが銭紋のはじまりとされています。文字の書かれている有文銭のうち、日本で鋳造されたのは「寛永通宝」だけです。図柄は丸の真ん中に四角い穴をあけたもので、永楽銭、古代銭、三つ盛り文銭、天保銭など文字のある有文銭と、青山銭、裏銭、真田六文銭、長谷部家銭、東條銭など文字のない無文銭に大別されます。 「六文銭」を真田氏が使用したことは有名で、真田一族の海野氏、矢島氏ほか織田氏、水野氏、青山氏などが使用しました。