【読み:のしもん】
熨斗は、慶事に進物や贈答品に添える飾りのことで、元来長寿を表す鮑が縁起物とされ、神饌として用いられてきました。熨斗鮑とはアワビの肉を薄く削ぎ、干して琥珀色の生乾きになったものを竹筒で押して伸ばし、更に水洗い、乾燥、押し伸ばしを何度も繰り返すことによって調製したものをです。図柄は熨斗鮑を図案化したもので、立束ね熨斗、丸に分銅熨斗、抱き熨斗、抱き結び熨斗、熨斗輪のほか、熨斗輪と他の紋を組み合わせた、熨斗輪に平井筒、の志和に三つ鱗、熨斗輪に梅、熨斗輪に橘、熨斗輪に撫子、熨斗輪に三つ銀杏、二つ熨斗輪に九曜、熨斗輪に雁金などの種類があります。