【読み:えぼしもん】
烏帽子は古代の帽子の一種です。平安時代、公家は円筒状の立烏帽子、武家はちょっと先の折れた折烏帽子を着用していました。やがてそれがファッションとして庶民にも広まったようです。烏帽子はもともと「オ帽子」といい、単なる帽子のことをいいました。その後、形と色がカラスに似ているところから「烏」の字をあて、さらに「ヱ」に訛って「エボシ」になったとされています。男子の元服式に用いられており、家紋としては神聖な者の意味があります。 平氏清盛流からでた北氏や平氏支流の福守氏などが使用していました。図柄は立烏帽子と折烏帽子そのままが描かれており、大将烏帽子、武家烏帽子、立て烏帽子、三位烏帽子などの種類があります。