歯朶紋とは

【読み:しだもん】

歯朶は羊歯とも書きます。シダはワラビ、ゼンマイなどを含むシダ植物で、花、種子がなく増殖することから、ヨーロッパでは古くから魔法の草とされています。繁栄と長寿を願う正月の飾り物にも使われています。歯朶紋は葉の裏が白いウラジロを図案化したもので、めでたい象徴として家紋となったと思われます。平安時代、鎧、兜、甲冑などに用いられました。図柄は、歯朶蝶、歯朶菱などのほかに、歯朶の丸、花付き歯朶、浮線歯朶、下がり歯朶、歯朶巴など葉で丸を形どったものが多いです。平氏流の芥川氏などが使用しました。

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