【読み:ぎょうようもん】
杏葉は馬具の一部を構成する金属製、革製の装飾物のことです。平安時代の名称で、杏や銀杏の葉に形が似ていることに由来しています。みょうが紋と似ていて混同されますが、杏葉紋には葉脈の筋がなく、先端に花房ありません。西南アジア地方から中国に伝わり、それが日本に伝わりました。
図柄は、杏葉をそのまま表しており、抱き杏葉、鍋島花杏葉、三つ盛抱き杏葉などのほか、ほかの紋と組み合わせた割り杏葉菊、杏葉桜、葉陰杏葉牡丹、杏葉杜若、杏葉山吹、丸の中に杏葉をいれた、丸に抱き杏葉、薮杏葉、石持ち地抜き杏葉牡丹、変形したものでは小城花杏葉、牧山花杏葉、などの種類があります。大友氏の代表家紋で、杏葉を寺紋とする寺も多いです。立花氏、田村氏、大野氏などが使用しました。