【読み:なんてんもん】
南天はメギ科ナンテン属の常緑低木です。高さは2~5mほどで、幹の先端にだけ少しつやのある深い緑色の葉がつきます。初夏に白い花を咲かせ、晩秋から初冬にかけて赤色の小さな果実をつけます。葉は南天葉といい、解熱、鎮咳などに効く生薬として用いられます。赤い実はいつまでも落果しないことからめでたい印とされ、長寿、厄除けとして祝賀のときに用いられました。図柄は実と葉を描いたもの、葉だけを描いたものにわけられます。南天桐、三つ葉南天、南天車、対い南天菱、丸に三つ葉南天、雪輪に南天、丸に三枚葉南天、三つ割り追い南天、亀甲三つ南天、南天桐、南天蝶などの種類があります。