【読み:あやのてつむぎ】
宮崎県の綾町にある「綾の手紬染織工房」では養蚕、糸取り、染め、織りなどすべての工程を一貫して行い、「綾の手紬」もつくっています。独自の味わいをもつ綾の手紬には、日本の絹の原種「小石丸」や室町時代に確立した「天然灰汁発酵建て技法による藍染め」、古代の紫「大和貝紫染め」、糸を浮かせて模様を織り成す「花織」などの伝統的な技法がふんだんに用いられています。
特に伝統技法による藍染めはその規模も日本一です。2007年化学薬品に頼らない藍建ての技法を伝承していることに対して、町の無形文化財に指定されました。