インディア・マドラスとは

【読み:いんでぃあ・まどらす】

インドのマドラス地方のギンガム風の織物です。民族風な独特の色柄をもった、大柄チェックの先染綿織物で、糸は30番手前後のものを使います。その地方独特の天然染料を使って糸染めをするため、洗濯すると色がにじみ出て、周囲の糸をにじみ染めしたりすることもあり、また糸に節があったり織物に織りキズがあったりするので、常識的には欠点の多い不良品です。しかしこれが独特の野趣味となり、この織物の特徴となっています。海外、特に暑い地方では夏用の紳士ジャケットやカジュアルシャツに使われ、織物上の欠点がお洒落のポイントとなっています。マドラス産の本物をインディア・マドラスといい、欧米や日本などでは、わざと欠点をつくって織り上げたものをインディアン・マドラスといっています。

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