【読み:しょくにんふうぞく】
大工、左官、鳶(とび)、植木屋など、自分が身につけた技術で物をつくる職業を「職人」といいますが、江戸時代、彼らの服装は、共通した構成をもっていました。
半纏(はんてん)、腹掛け、股(もも)引き、つっかけの麻裏草履か草鞋(わらじ)履き姿でした。半纏は、得意先から盆暮れにもらった定紋や屋号のついているもので、身丈に長短があり、長いものを「長半纏」、短いものを「腰切り半纏」といいました。
腹掛けは、紺木綿で、「どんぶり」という物入れがついていて、裏は浅葱(あさぎ)木綿でした。股引きは、紺無地木綿で、これを「盲(めくら)縞股引き」といいました。帯は、三尺手拭いで、模様は豆絞りやそろばん玉が多かったです。