【読み:そめのおびおりのおび】
Q.織りのきものには染めの帯、染めのきものには織りの帯といいますがどうしてですか?
A.訪問着など、優雅で華やかな染めのきものには格のある織り帯が調和します。一方、紬や御召などのカジュアルな織りのきものに、優美な染め帯を合わせますと、晴れやかでエレガントな雰囲気を醸し出します。そのようなことから、きものと帯との合わせ方をわかりやすく示す意味でいわれるようになったようです。しかし礼装を除いては、あまりこだわらなくてよいでしょう。帯にもさまざまなタイプがあり、単純に織りか染めかで組み合わせを決めることはありません。きものの格に釣り合う帯のなかから、TPOや季節、模様どうしの相性を考慮して合わせましょう。一般に、具象的なモチーフ、写実的な表現の柄には、幾何学的、あるいは意匠化された模様が合いますが、その原則だけにこだわらず、自分で装いのテーマやポイントを決めてコーディネートすればいいでしょう。