【読み:そくはつ】
髪を束ねて結うこと、また、束ねた髪の総称です。
①垂髪(すいはつ)から結髪(けっぱつ)に至る過程の髪型です。中世の女性では、垂髪を簡便化させたもので、労働、雑事にあたる者が行いました。
②結髪が断髪に至る過程の髪型です。1885年(明治18年)以降、流行した水油を使った髪の結い方です。伽羅油(きゃらゆ)を使って結い上げた江戸時代の結髪に対して、衛生と軽便と経済を主意として改良運動[=大日本婦人結髪改良束髪会]として行なわれました。
鹿鳴館の洋装の貴婦人の髪型に始まり、洋装、和装のいずれにも調和し、しかも、形式にとらわれることなく随意にまとめられることから、明治時代後期から大正時代にかけて広く浸透しました。