【読み：ろくようろっき】
大安は結婚にいい日、友引きには葬式は出さない、仏滅の日は新しいことに手を出さないなどということは日本人なら気にかけることです。とくに針を持つ和裁の人は決して仏滅の日に裁断をしたりしません。六曜とは暦注(＝暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項のこと)の一つで、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六種がありますが、日本人の生活で使われるようになったのはそんなに古くはありません。江戸時代の終わりごろに、勝負事をする人たちにひそかに愛されて、既存の暦の中に書きこまれていました。唐の時代の中国から輸入された当時は、六壬(ろくじん)といって大安、留連、速喜、赤口、将吉、空亡の六つで、これらを日本風に変えたらしいのですが、いつ誰がつくったかはわかっていません。カレンダーにまでしっかりと六曜が印刷されるようになったのは、戦後のようです。それまでは、自分で書き込む方法がとられていたのだそうです。 一般的な意味は次の通りです。
先勝－朝が良く、急いでことをおこさないとだんだん悪くなっていく、 午後はあまり良くないことに合う。
友引－朝夕は良いけれど、正午はよくない。
先負－とにかく静かにすること、ごごは良し。
仏滅－すべてが凶、口舌を慎しむこと。
大安－移転開店万事すべて大吉日。
赤口－正午はすこし良いけれど、油断はできない。
六曜は六輝(ろっき)や宿曜(すくよう)ともいいますが、これは七曜との混同を避けるために、明治以後に作られた名称です。
