置手拭いとは

【読み:おきてぬぐい】

手拭いのかぶり方の一種です。手拭いを帽子のように頭にのせます。この名称は、井原西鶴の『好色一代男』などにみられ、江戸時代に中流以下の年配の婦女子に広く行われました。地域によっては、儀礼、婚礼、見舞い、あいさつ、接待などに、真新しい手拭いをかぶって出ることが礼儀とされ、このかぶり方もその一つで、昭和10年代まで瀬戸内海の島々で行われていました。また、京都の大原女のかぶるのも「置手拭い」とよばれますが、そのかぶり方は、一般のものとは趣が違うものです。

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