【読み:きせつかん】
Q.花など季節感のある柄はその季節にしか着られないのですか?
A.きものには「季節の先取りがおしゃれ」という考え方があります。季節を過ぎたものや、あまりにも季節の違うものを着るのは野暮とされています。例えば花なら咲く前から咲いている間、行事ならその前から当日までが目安とされます。ただし桜と紅葉というように、異なる季節の柄を一緒に描いたものは通年着られますし、バラ、蘭などの洋花は季節を問わず着られるとされます。また菊や牡丹などは吉祥模様とされて、表現によっては通年着られることもあります。一般に単独モチーフが写実的に表現されたものほど季節感が強調され、デザイン化されたものはやや季節感が弱まります。