【読み:きりさげがみ】
肩のあたりで切りそろえた髪型です。そのまま垂らす場合と、束ねて垂らす場合とがあります。
①平安時代から室町時代にかけて、雑色(ぞうしき)や、車副(くるまぞい)などの下級官吏や、下僕、また、3~13歳の子供が行なった髪型の一つです。
②江戸時代から明治時代にかけての髪型で、「切り髪」、または、「髪切り」のことです。髷(まげ)を結わずに髻(もとどり)[=髪の毛を頭上で束ねたところ]を束ねて垂らすものです。
旗本以上の武家夫人などの上層階級の間で行なわれた未亡人の髪形で、「後家髷」ともいわれました。