結髪とは

【読み:けっぱつ】

髪を結うこと、また、結った髪のことです。頭髪を、前髪、髱(たぼ)[=日本髪のうしろに張り出している部分]、鬢(びん)[=頭の側面の髪]、髷(まげ・わげ)に分けて結います。
男子の「結髪」は、『応仁の乱』(1467~1477)以後、冠や烏帽子(えぼし)をかぶらない「露頂(ろちょう)」の風習が生じ、しだいに整えられました。女子の「結髪」は、桃山時代に遊女の間で始まり、江戸時代初期には、一般的となり、その結い方も前後に長い単純なものから、徐々に横ひろがりで、櫛(くし)や、笄(こうがい)[=日本髪にさす飾り]、簪(かんざし)や他の髪飾りを加えた複雑なものになり、幕末には、300種類近くにもなりました。
しかし、明治時代に入ると、男子のほうから断髪が普及し、女子は、1885年(明治18年)、婦人束髪運動が唱えられて洋髪が受け入れられ、さらに昭和初期、パーマネントの導入により今日に至るまで減少し続けています。

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