【読み:いろなおし】
色直しとは、元々の意味では別の色の服に着替え改めることを表していました。 古くは、産後の百日を過ぎて101日目に、産婦・乳児ともに白小袖を色小袖に着替えたことや、婚礼衣裳の白装束を、結婚式後3日目から色物の衣類に改めること、葬儀の白装束を、喪が明けて平常の衣服に着替えることを色直しといいました。人生における大きな節目をこのようにして迎えていたわけです。
状況や目的にかなった支度の衣服を、時間経過の節目とともに改め、別の衣服に着替えたことに由来する色直しは、白から色物へ変えることを意味するようになり、やがて現在の披露宴で新婦が服装を改める「お色直し」に転じていきました。
本来の意味では、別色の服に変えるということから、着物の染め替えのことを色直しともいいます。