【読み:したおびいわい】
男子がはじめて「下帯」をつける年祝いをいいます。「下帯」とは、「上帯」に対する言葉で、男性の「褌(ふんどし)」のことで、江戸時代に入ってから「下帯」ともよばれました。男性の「袴(はかま)着」と「元服」との間で行なわれる通過儀礼の一つで、「褌礼」、「ヘコ祝い」などともいわれ、一般に9歳のときに行なわれますが、13~15歳前後に行なう地方もありました。
この祝いは、男子が一人前の働きができることを社会に認めさせる祝事で、これ以後、「下帯」を常用します。祝日は、11月15日、または、正月中で、母親、母方の里親、叔母、または、下帯親などから、黄、赤、白などの木綿の六尺褌が贈られます。江戸時代から明治時代にかけて盛んに行なわれていました。