黒の紋付羽織とは

【読み:くろのもんつきはおり】

Q.祖母から黒の紋付羽織をもらい受けたのですが、今ならどのように着るのがよいですか?

A.かつては黒の紋付羽織はミセスの装いに欠かせないものでした。紋のないきものに羽織って、慶弔両用の略礼装とすることができましたので、学校行事に着るなどして重宝されたのです。現在ではTPOに合わせてきものと帯のコーディネートを楽しむ方が増えたため、着姿の半分以上を隠す黒羽織はあまり着られなくなりました。今着るとすれば、色無地などに重ね、略喪装として、身内の通夜や法事などに着るのがよいでしょう。普段の気軽な外出で着たいのでしたら、紋を黒く染めてつぶしたり、加賀繍い紋に変えてから、胡粉で模様を描いたり、刺繍やアップリケを施すなどして、しゃれ羽織に作り替えてもよいでしょう。

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