【読み:ゆきげた】
積雪地方で、冬季に用いる下駄のことです。「橋場下駄」、「猿下駄」、「栗之木下駄」、「箱下駄」などともよばれます。「橋場下駄」「猿下駄」、「栗之木下駄」は、同一の形態のもので、栗材の台をくりぬいて、前のめりの二枚歯で歯の先をいくぶん薄くつくった丈の高い「連歯(れんし)下駄」です。また、「箱下駄」は、後歯だけがあり、前は底をくりぬいて、別に木をつけ、その間に空気が入っていて雪がつかない工夫をしたものです。近年では、爪掛け(つまがけ)[=履き物の爪先(つまさき)に防汚や防寒のためにつけるもの]を掛けて用います。