桐油合羽とは

【読み:とうゆがっぱ】油紙でつくった合羽で、主として旅の際の雨具に用いられました。和紙に、上等品は、えごまの実からとった油をひいて防水性にした油紙で、下等品は、桐油をひいて防水性にしたもので仕立てたものです。袖つきの「袖合羽」とマント式の袖無しの「丸合羽」がありました。江戸時代の初めから元禄のころまでは、下級武士たちが着ていましたが、のちには、町人、中間(ちゅうげん)[=武家の召使]、小者[=下男、。丁稚]が用いて、それもしだいに減り、明治時代には、人力車夫が着る程度になりました。

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