【読み:しらたかおめし】
白鷹御召の絣括りは、板締めで行います。 溝を彫ったブナ材の薄い板(絣板)に糸を巻き付け、平らなもう1枚の板を重ねてきつく締めあげます。これをいくつも重ねて、ボルトのついた押し木でさらに締め、「染め舟」という台の上に乗せて、熱した染料を注ぎます。これは別名「ぶっかけ染」とよばれる染め方で、板をほどくと溝の部分の糸が染まって、絣糸が出来上がります。 絣糸の設計は、板大工が方眼紙に図案を引き、それを分解して絣板の溝を彫ります。この板大工の仕事も、板に糸を巻いて絣を染める染めも、絣柄を合わせながら織る織りも、熟練の技なしではできないものです。