【読み:かつら】
「かずら」ともいいます。 ①大和時代の男女の髪飾りをいいます。「日陰鬘(ひかげかずら)」、「青柳」、「菖蒲(しょうぶ)」、「百合(ゆり)」、「稲穂」などを髪に結んだり、巻きつけたりしたものです。植物の生命力を身に移そうとした上代の呪術(じゅじゅつ)的習慣の一つです。
②頭髪に加えるための髪の毛の束のことです。「髢(かもじ)」、「添え髪」、「入れ髪」のことです。
③扮装(ふんそう)用の髪型です。江戸時代以降、歌舞伎狂言やその他の演劇や舞踊に用いられてきましたが、日本髪が結われなくなった今日では、従来の日本髪に代わるものとしても用いられます。