【読み:かんぶんこそで】
寛文小袖は、江戸時代の寛文期(1661~1673年)頃に流行した着物です。肩から右身頃にわたる大柄の文様を配してあり、左身頃はあきを設けてあります。寛文小袖には、絞りや金糸を用いた刺繍が多く見られ、文字で文様を表したものなどもあります。寛文小袖の特徴は、大胆に配された柄行と余白といえます。 一説によると、寛文小袖の流行の元は徳川和子だといわれ、その御用達である「雁金屋」という呉服商にはたくさんの注文が寄せられたといいます。雁金屋からはその後、尾形光琳・乾山の兄弟が輩出され、元禄文化の隆盛につながりました。