掛け袱紗とは

【読み:かけふくさ】

器物や進物の上に掛ける袱紗(ふくさ)のことです。まず、隋唐(ずいとう)文化の模倣による、器物への覆いが行なわれ、のちに、平安時代における公家たちの贈答形式による、進物への覆い、つまり、埃(ほこり)よけが、「掛け袱紗」として、吉事や凶事などさまざまな目的で使われ、庶民の間にまで普及したものです。生地は、繻子(しゅす)、綸子(りんず)、縮緬(ちりめん)、羽二重、塩瀬などが用いられます。重箱の上に掛ける「重掛け」のほか、「心葉(しんよう)袱紗」[=調度の飾りや覆いに使う袱紗]、「豆袱紗」、特殊な「扇袱紗」や「袖袱紗」などもあります。

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