【読み:かごしまおおしま】
鹿児島で作られる紬(つむぎ)織物の一つです。「鹿児島大島」の第二次大戦前の商品は、緯絣(よこがすり)で、一見して、奄美(あまみ)大島の紬と区別できるものでした。この緯絣が鹿児島で織り始められたのは、明治21年で、現在のように奄美と同じものがつくられるようになったのは、戦後のことで、鹿児島へ疎開した奄美の機屋によって始められました。その多くは、化学染料によるものですが、現在では、奄美大島の生産量の倍以上を市場に出し、「大島紬」の主流になっています。奄美と鹿児島の「大島紬」の区別は、商標が異なっていて、奄美は『地球印』、鹿児島は『日の丸の国旗』です。