印金裂とは

【読み:いんきんぎれ】

布面に糊置き金箔(きんぱく)を接着し、糊から出た部分を拭き取って文様をあらわした裂です。唐代に始まり、宋代に最もはやりました。金襴(きんらん)と異なり、羅(ら)や、紗(しゃ)のような薄手の裂にも金箔で豪華な文様が表現でき、その文様も「織り」よりも柔軟なものにすることができます。日本には、袈裟(けさ)裂や打敷[=仏壇、仏具などの敷物]として14世紀以降に入ってきました。

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