元禄袖とは

【読み:げんろくそで】

元禄袖は、袖の形のひとつで、袖丈が短く、袖の丸みが大きいものです。女児や女性用の着物に用います。

袖丈は子供物で7寸9分~1尺5分(約30~40cm)、女性用で1尺1寸~1尺2寸(約42~45cm)です。(聞くところによると、元禄袖の袖丈は25~30cmとする場合もあるようです。)
袖の丸みは子供物で2寸6分~2寸9分(約10~11cm)、女性用で2寸1分~3寸9分(約8~15cm)です。

元禄袖は、元禄時代の小袖の袖型に由来する呼び名で、明治時代、日清・日露戦争後の復古調から元禄復興の流れが起こり、着物の丸袖を元禄袖と称したのが始まりだそうです。

袖丈が短いうえ、丸みが大きいので袂が邪魔にならず、活動的で普段着に向いています。丸みの大きな袖はかわいらしさや柔和な着姿をつくり、元禄袖の愛好者も多いです。

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