【読み:じつげつもん】
日本での日輪文は円で表現して陣羽織や漁師の祝い着には見られますが、女性のきものには用いられません。それに対し太陽を陽とすれば陰である月は、風景のモチーフとして意匠化され女性に愛されてきました。月の光の慎ましさ、満ち欠けによる侘しさが、心情にぴたりと添うのだと思われます。満ち欠けは三日月、半月、望月(満月)、さらに朧月にまで様々な意匠を導き、兎、鹿、秋草、波などとの組合せは秋の季節感の表象として定番の文様となっています。
【読み:じつげつもん】
日本での日輪文は円で表現して陣羽織や漁師の祝い着には見られますが、女性のきものには用いられません。それに対し太陽を陽とすれば陰である月は、風景のモチーフとして意匠化され女性に愛されてきました。月の光の慎ましさ、満ち欠けによる侘しさが、心情にぴたりと添うのだと思われます。満ち欠けは三日月、半月、望月(満月)、さらに朧月にまで様々な意匠を導き、兎、鹿、秋草、波などとの組合せは秋の季節感の表象として定番の文様となっています。