【読み:うりもん】
胡瓜、南瓜、冬瓜、糸瓜など漢字で記すと瓜のつくウリ科の植物は、実に加えて葉、蔓の形の面白さからも絵にも描かれ、文様にもされてきました。江戸時代には庶民の浴衣の中型染めにも大いにとり入れられています。
瓢箪は中央がくびれた姿の面白さ、夏の日差しを避けるために這わせる瓢箪棚が身近にあったことなどから、人々の愛着は深かったようです。
文様としては、加工した瓢箪をひさご、またはふくべといい、葉や蔓のついた自然の瓢箪を成瓢(なりひさご)とも呼びます。瓢箪を六個寄せて「無病息災」を祈る文様もあります。白い花の美しい夕顔も瓢箪の数種です。干瓢を作り容器にもしました。