流水文とは

【読み:りゅうすいもん】

数本の平行線により、流水をかたどった模様を流水文といいます。水の流れるさまを表したもので、Sの字状の曲がりくねった線で表されています。流水文は横に広がりを持つもの、蛇行しながら縦方向に伸びて描かれるものがあります。流水文は、水の流れるさまを簡潔に表した幾何学的なものもありますし、絵画のように水流を描くものもあります。観世水や竜田川も流水文のひとつです。 水に関する文様なので、夏の着物や帯に用いられることも多くあります。しかし夏限定のものではなく、車輪や草花、動物や器物とともにあしらわれることもあり、その組み合わせによって季節を表現しています。 流水文は弥生時代の土器や銅鐸にも見られるモチーフで、日本古来の伝統柄として定着しています。

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