三重襷文とは

【読み:みえだすきもん】

有職(ゆうそく)文様の一つです。本来は、三筋を重ねた斜め格子文と考えられますが、『源氏物語絵巻』(徳川・五島本)によればすでに一般にいう「三重襷文」が描かれています。つまり、一筋の斜め格子の内に菱(ひし)をおさめたもので、「菱入り斜格子文」ともよぶべき文様です。夏の直衣(のうし)[=天皇をはじめ、貴人の平常服]の代表的な文様です。

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