【読み:きんぎょもん】
金魚は古くから日本で愛玩されたわけではなく、文様としてあったわけでもありません。中国では八宝の一つとされたようですが、日本で一般に愛でられるようになったのは江戸中期以降です。
絵画などにもほかの魚とともに出現するようになります。金魚がきものに登場するのは何といっても大正、昭和になってからで、その華麗な姿形と少々のバタ臭さが娘たちのきものの文様にとり入れられ愛されました。
金魚自体、涼をよび夏の風情のものなので、身につける季節はもちろん盛夏です。浴衣柄としても幼児から娘に至るまで、現代では定番柄となっています。